弁護士に質問した私の日常の疑問

私の日常の疑問を、弁護士等の専門家に質問して、教えてもらったことを、自分の言葉に直して、簡単に自分なりに紹介(解説)しています。何か感想があれば、ご自由にコメントしてください。

友人から頼まれて、友人の住んでいる町内での清掃活動の集まりに、友人の代わりに自分が行ってあげる約束をして、金まで受け取ったのに、やっぱり面倒くさくなってすっぽかして行かなかった場合・・・詐欺か?<金銭引き渡し後の契約の債務不履行による詐欺>

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<質問の概要>


“もしも” の話ですが、

友人から、友人の町内での清掃活動の集まり(朝30分くらい)に、

地元の人間関係が嫌だからという理由で、友人の代わりに自分が出てあげる、という約束をして、

3万円ほど友人からお金(駄賃)も頂いたとします。


(別に同じ町内に住んでいない人に、清掃の代理人を頼んでもいい、

ということになっている・・・清掃活動に欠席することはちょっとできない、町内の付き合い上)



しかし、

自分もやっぱり、あとから、

違う町内の見知らぬ人たちと一緒に掃除するのが嫌だからという理由で、

行かなかった場合、すでにお金は頂いていますし、

友人に対して詐欺とかになるのでしょうか?



以上、よろしくお願いします。


 



<弁護士の回答>


約束をして、お金を受け取った時に、

質問内容の通り、本人に

友人を騙すつもりがなかったのなら(すなわち行く気があった)、詐欺にはなりません。

刑事上は問題ないと思います。



しかし、ちゃんと素直に謝って、

頂いたお金を返してあげるべきでしょう。

それが人の道だと思います。



以上、参考までに。

 

 

<私の考え>


今回の質問は“もしも”ということで、質問していますが、

実際に似たような事が私の身近であったので、

その出来事にならって質問してみました。



それでは、今回の質問事例に関して、

弁護士に聞いて教えてもらったこと、自分で調べたことを徒然と書いていきます。



まず、今回の質問に出てくる“詐欺”とは、

刑法第246条1項に「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。」と、

定められている、一般的な普通の詐欺のことを指しています。

人を騙(だま)して財物(金や物)を交付させた場合ですね。



それで、弁護士は今回の事例は、詐欺にはならないと、

答えてくれましたが、それは なぜか というのを説明します。



もし、友人との間で、

代わりに町内清掃に出る約束をして、その駄賃としてのお金を頂く時点で

実は、依頼された本人に、本当は清掃に出る気が無かった場合、

つまり、

騙すつもりがあった(詐欺の故意があった)のに依頼を受諾した場合は、

それは“詐欺”となります。



しかし今回の事例では、

代わりに町内清掃に出る約束をしてお金を頂く時点では、

依頼された本人は、友人を、

騙すつもりがなく(詐欺の故意が無い)、

ちゃんと代わりに清掃に出る意思があったので、


例え、友人と、代わりに清掃に出てあげる約束をしてお金をもらった後に、

清掃に出る気がなくなり、実際に出なくとも、

それは”詐欺”にはなりません。




なぜなら、“友人をだましてお金を交付させていない”からです。

代わりに出る約束をして、

友人からお金が交付される前は、ちゃんと清掃に出る気があったからです。



友人と約束してお金をもらった時に、依頼された側が、

詐欺の故意、つまり、友人を騙すつもりがあったのか?どうか?、が問題となります。


(清掃に出る気があったのか?)

有れば詐欺が成立、無ければ詐欺は不成立です。

ここが重要なポイントです。



まぁ今述べたことは、あくまで、詐欺罪が成立する上での話であり、

つまり、理屈上の話にすぎません。



依頼された本人が、友人と約束してお金をもらった時に、

友人を騙すつもりが有ったのか、

無かったのかなんて、

依頼された本人にしか分からないことですから。

内心のことですので。



ですから、

清掃の代理を、依頼された本人に、

警察などが

「約束してお金をもらう時に友人を騙すつもりだったか?」

と質問しても、「そんなつもりはなかった」と答えられたら、

あまりにもあからさまでもない限り、

刑事事件としては立件することできず、

どうしようもないことが多いです。



本人が観念して吐くか、物的な証拠がない限りは手の打ちようがないです。

詐欺事件では、「騙すつもりであったこと」、

つまり詐欺の故意があったことの証明が難しく、

実際には、なかなか事件として立件できないことが多いです。

それゆえ、詐欺に関しては警察も消極的です、というか動いてくれません。

 

 

 

 

しかし、犯罪として立件されづらいからといって、

そういうことを“意図的”にやったとしたら、

間違いなく嫌われて、

友人が自分から離れていくのは当たり前ですけどね。



あと弁護士さんの言う通り、

約束守れなかったのならお金は受け取ったのなら返すべきですね。



あと刑事事件として立件が可能であろうが、なかろうが、

民事事件としてなら、民事訴訟を起こして

友人側からは、“あげてしまったお金”を返してもらうように請求ができます。



(というか、今回の事例、友人間の契約上のやり取りに関して、金銭が絡んでいても、

たぶん警察は本当に詐欺で動かないと思いますので、

本件は民事で解決を目指すべきでしょう)



数万円の事案で、民事訴訟を起こして実際に返還請求すると、

手間がかかるし、お金もかかって損することもありますので、

あくまで、ここから話す民事訴訟の話は理屈上の話だと思ってください。



一応今回の質問の事例の“約束”は、正式には“請負契約”ということになります。

民事訴訟では、この契約をなかったことにして、お金の返還請求をします。

または、相手方の債務不履行のおかげで、こちら側に損害が出たとして請求します。



債務不履行という理由で契約(約束)の解除してからの原状回復請求、

または、

債務不履行での損害賠償請求として、

お金の返還を求めることができますね。



あとは契約(約束)の詐欺取消での返還請求も考えられますね。

刑事に比べて民事の詐欺は、比較的裁判で認められやすいです。





・・・まぁ今回の記事はこんな感じですかね、以上です。



丁寧に書いたつもりなのですが、逆にわかりにくくなりましたかね?