弁護士に質問した私の日常の疑問

私の日常の疑問を、弁護士等の専門家に質問して、教えてもらったことを、自分の言葉に直して、簡単に自分なりに紹介(解説)しています。何か感想があれば、ご自由にコメントしてください。

通常の民事訴訟(民事裁判)で、「分割」して支払いや返済をする旨の判決は出ない?しかし少額訴訟の判決では、、、あるのか?<分割支払い判決、分割返済判決>

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<質問の概要>


民事訴訟(民事裁判)の判決で、

敗訴した人(訴えられた人)が

“分割” で

勝訴した人(訴えた人)へお金の支払いをする(または、返済する)旨の

判決が出ることってあるのでしょうか?



以上、参考までに。





<弁護士回答の概要>


通常の 民事訴訟(民事裁判)では

そのような、“分割” してお金を相手に支払う(または、返済する)

という判決は出ないでしょう。



しかし、訴えた人(原告)と、訴えられた人(被告)の

双方の合意によって判決前に“和解”(お互いに歩み寄る)をして

分割払い(または返済)することを取り決めれば

「分割で」 ということは可能ですし、実際に一般的におこなわれます。



また通常の民事訴訟ではなく、

少額訴訟であれば、分割払い(または返済)の判決が

出されることはよくあります。






<私の考え>


通常の民事訴訟では、

「お金を“分割”して支払え(または返済しろ)」という判決は出ません。




分割払い判決 (または分割返済判決) というと、

少しずつ相手(勝った人)に、

お金(判決で出た金額)を払っていけば

相手から強制執行をかけることができない
、という

良心的な判決です。



普通の判決であれば、

一度に(一括で)相手に、お金を払わなかったら

相手は強制執行をかけることができます。



しかし、お互いに裁判の判決が出る前に和解して

「一度には払えそうにないし、分割でもいいですよね?」という風に、

とり決めて

お互いに合意して揉め事を解決することは可能ですし

よくあることみたいです。





 ・・・ここで補足しておきますが、

“和解”と“判決”は違います。



和解 とは、

訴えた人(原告)、訴えられた人(被告)の双方が

お互いに妥協することで、

たとえば、訴えた人が1000万円の支払いを求めていたのを

訴えられた人が

「1000万円は今ちょっと支払えないが、

500万円であれば、まぁなんとか今手元にあるので払えますよ、どうですか?」

というようなことを

訴えた人に提案して、

その内容に訴えた人が納得すれば

「1000万円のところ、500万円の支払いで済ます。」

ということで双方合意して妥協し、揉め事を解決します。



一方、判決 とは、

お互いに(訴えた人、訴えられた人)、

そういった歩み寄りというか、妥協を一切せずに

裁判官に0か100か決めてもらい

訴えられた人に「1000万円払え!」とか

逆に「1円も支払う必要はない!」とか

一刀両断にすっぱり勝ち負けが出されます。



和解するきっかけは、大体

判決が出そうになる前に、

裁判官から「お互いに和解したらどうだ?」

みたいなことを言われて

和解するケースが多いと思います。。。。



・・・補足終了 





とにかく、通常の民事訴訟では

“分割”するという「判決」が出ることはないが

「和解」する、つまり

訴えた人(原告)と、訴えられた人(被告)の

お互いの合意がある場合は

“分割”での支払い(または返済)にすることは可能だということです。





・・・しかし、

少額訴訟の制度を使った場合には、



少額訴訟とは、60万円以下の金銭の支払い<または返済>を求める訴訟で

1日で審理が終わり判決まで出る)


通常の民事訴訟とは違い  “分割”する判決が出ることがあるそうです。


また、そのような判決が出た場合

分割して支払う(または、返済)期間は「3年以内」

と決まっているそうです。



また、少額訴訟で訴えられた人が敗訴して

実際に分割して金銭を払う(または返済する)という判決が出ても

何回も定められた期日に、

敗訴してしまった訴えられた人が支払ってくれなかったら


強制的に訴えられた人の口座から

未払いの残額を全額、

強制的に差押えて回収することができます。



まぁ勝訴した訴えた人としてみれば、

相手が分割金の支払いを1回でも怠(おこた)れば

残額をすべて一括(いっかつ)で請求して差押えたいところですが、

最低でも “2回以上” (細かく言うと2回分以上)

怠らないと、それができない

という内容で分割支払い判決が出される可能性が高いようです。



この“2回以上”支払いを怠らないと

残額をすべて一括で請求できないというのは

少額訴訟の判決だけではなく

「和解」に関しても同じことが言えます。



裁判官から、

訴えた人(原告)と、訴えられた人(被告)が

お互いに譲歩して合意して「和解」するにあたっても

“2回以上”を条件とすることを

すすめられる場合が多いみたいです。





ザックリと書いてきましたが、

まぁ“分割”についてにだけ絞って、

ほどほどに書けたと思います。



・・・ちなみに記事中では、

「支払い」は物を購入した時に金を払うこと

「返済」は借金を返すこと、という意味あいで

使っています。





*** おすすめの本 ***

和解という知恵 (講談社現代新書)

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裁判なんて起こさずに、その前になんとかお互いに和解できるのなら

そうしましょう。。。

また裁判を始めてしまっていたとしても、

途中で和解して終結させましょう、みたいなことが書いてある本です。

(弁護士が書いた本です)



日本の民事裁判では判決までいかずに、和解して終わることが、かなり多いです。



まぁ大抵こちらから言い出すのではなく、裁判官から和解をすすめられるのですけれども。

裁判官から「和解したらいかがですか?」と実際言われたら

素直に、どのように和解(妥協)するか考えた方がいい、と思う。



なぜならそれを拒否したら裁判官がいじけて、

こちらに不利な判決を出すこともありますので。



私としては、少しでもこちらに利があるように

和解できれば、それでいいと

あくまで打算ありきで考えるべきだと思いますが、、、



しかし、この本は和解のノウハウの解説だけではなく

和解についてもっと深いところまで掘り下げて

考察して解説していると感じた。