弁護士に質問した私の日常の疑問

私の日常の疑問を、弁護士等の専門家に質問して、教えてもらったことを、自分の言葉に直して、簡単に自分なりに紹介(解説)しています。何か感想があれば、ご自由にコメントしてください。

他人のゲームのセーブデータを意図的に消去した場合、犯罪になるのか?・・・やりこんだセーブデータだったらどのくらい損害賠償請求できるのか?<不正アクセス禁止法、器物損壊罪、偽計業務妨害罪>

 

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<質問の概要>

 

 

他人のやりこんだゲームのセーブデータを

意図的に消した場合、犯罪になるのでしょうか?

 


以上、教えてください。

 

 


<弁護士回答の概要>

 

 

犯罪にはならないでしょう。

 


民事の問題として

損害賠償請求をすることによって

データを消した人に

責任を追及することしかできないでしょう。

 


以上、参考までに。

 

 


<私の考え>

 

 

借りたゲームをやる時にあいているセーブ欄がないので

仕方なくゲームを貸してくれた人のセーブデータを勝手に消してしまい

実はそれがものすごく大切なデータだったりすることはあるかもしれません、、、

 


しかし、この場合

セーブにあきのないゲームを人に貸すということは

セーブデータを消されることもある程度

想定した上で貸した、とみなされるらしいので

貸してくれた人の同意があったといえるでしょう。

 


また、セーブの空きがあったのに

間違って貸してくれた人のセーブデータを消してしまった、、、

ということも、あるかもしれません。

これはまぁ、、、、仕方ない。

 

 


今回の質問のケースは、

 

遊び半分で「ケケケ、セーブを消してやろう」と思って

意図的にゲームの所有者のセーブデータを

その人の家に遊びに行った時や

ゲームを貸してもらった時に、消してやった場合に

その行為が犯罪になるのか?って話です。

 

 

 


セーブデータを消去しても、

セーブデータは形のある物ではないので

器物損壊罪にはなりません。

 

 


それに

ネトゲ(オンラインゲーム)のセーブデータを消去した場合であれば

消去する時に他人のアカウントに勝手にアクセスしたことになるので

不正アクセス禁止法に触れることになりますが、

ネトゲ以外のゲームのセーブデータを消去した場合であれば

不正アクセス禁止法には触れません。

 

 


 まぁたとえ、他人のネトゲのアカウントに勝手にアクセスして

セーブデータを消して不正アクセス禁止法に触れる場合であっても

ゲーム関係の事件では

警察は積極的に捜査はしてくれないみたいですね。。。。

 

「セーブデータを誰かに消された」、と警察に泣きついても

「はぁっ?(嘲笑)」みたいな態度とられると思います。

 

 

それにセーブデータを消したのが被害者の知り合いだった場合

警察に

「知り合い同士だったのならアカウントのパスワードも教えあっていたんじゃないの?」

「もしそうであれば、あなたもいろいろと許容していたんだから、

なにも問題ないんじゃない?」みたいなこと言われると、

なにかの記事で読みました。 

 

 

 

よって、通常、人から借りたゲームソフト(またはメモリーカード)などの

セーブデータを勝手に消してしまうのは

何の刑事的な法律にも触れず、犯罪にはなりません。

 

つまり警察に今回の質問のようなことで

被害相談しても取り合ってくれないということです。

 

 

 


しかし、セーブデータを消去した人に対して

訴訟を起こして

損害賠償を請求したら、それが認められる可能性はあるみたいですがね。

まぁ、セーブデータを消された人は

それくらいしかできない、、、、ってことでもありますが。

今から損害賠償請求について説明していきますね。

 


民法第709条の不法行為の条文にもとづいて

訴訟では損害賠償を請求していくことになるでしょう。

下に条文をはっておきます。

 

 


不法行為による損害賠償)

 

民法第709条

 

故意又は 過失 によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、

これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

 

 

 

・・・・条文から

故意がなくとも、過失さえあれば

損害賠償請求は可能だということです。

つまるところ、意図的にゲームのセーブデータを消された場合はもちろん

まちがってセーブデータを消されてしまった場合も

消した人に対して損害賠償請求はできるということ。

 

 


しかしゲームのセーブデータにどのくらい財産的価値が

裁判で認められるのかが問題となります。

弁護士いわく、やりこんだセーブデータであれば

数万円くらいはとれる、と言っていました・・・が、

裁判で消されたセーブデータの価値を

訴えた人が自分で証明しないといけないので

やはり損害賠償請求するというのは

かなり困難かもしれません。

まぁ上手く証明できれば、いくらかは手に入る、ということですね。

 

 

 


そもそも損害、つまり消去されたセーブデータの価値を

どのように算定するのか明確な基準がない、というか

なにが基準となるのかあいまいで分からない場合が多い、みたいなので。

 

 

 


けれども課金をしてゲームをしていたセーブデータである場合は

そのセーブデータの価値を算定しやすいみたいです。

なにせ課金した額が多ければ

それだけ損害額も多いと、みなされる可能性が高いみたいなので。

まぁ課金して、どのようなアイテムを得ていたのか?

にもよるみたいですが、そこらへんはもっと調べないとなんとも言えません。

 


消されたセーブデータに

ついやした膨大(ぼうだい)な時間も

ちゃんと明確に金銭で損害が算定されて

しっかりセーブを消した人に請求できればいいんですがねぇ。

 

 


あと、弁護士さんの書いた

なにかの記事で読んだのですが、

プロゲーマーやゲーム実況者のゲームのプレイデータなどを勝手に消した場合は

偽計業務妨害になる可能性があるみたいなことが書かれていました。

生活がかかっているからなのか

なんかその人達のプレイデータには価値が認められていて

そのデータを消去したら職務が妨害されたとみなされる、みたいですね。

 

 

 

・・・まぁ最後にはっきり言いますが、

 

セーブデータを消された、ということで

民事訴訟で損害賠償請求するのは

あまり現実的ではないですね。

 

損害がちゃんと認められるかも微妙ですし

損害として数万円請求するにしても

それなりに訴訟費用もかかるし

なにより手間がかかりますので。

 

 

 

*** おすすめの本 ***

 

ネトゲ廃人

ネトゲ廃人

 

 

2009年発売の本だから、ひと昔前の本ですね。

 


ネトゲ廃人、つまりネットゲームに、はまりこんで

普通の日常を捨ててしまった人達の日常や

そこまで、はまりこんでしまった理由とか

いろんな人の実際のケースが書かれています。

 


でも、ひと昔前のことですので

今はどれだけの人がネトゲにはまりこんでいるのか知りませんが

けっこうネトゲ人口は減ってきているので

はまりこんでいるネトゲ廃人も減ってきていると思います。

 


本の内容自体は、おもしろくて読みやすい

ネトゲに、はまりこんだ人の生い立ちから

はまりこんだ経緯とかユニークに書かれている。

なかなかの文才。

 


「私が眠ると、みんな死んじゃう!」


「子供がいると、ゲームができなくなる・・・」


「人望があり戦略を任せられる戦士になった!」

 


・・・とか、なんで、ここまで考えられるようになってしまうのか?

 


私も昔、ためしにネトゲをやってみたことがあるけれども

あきるし、だるいし、パソコンは重くなるし

正直やってられませんでした。

それに意味の分からないプレイヤーもいて

その人達にかかわりたくなかったので、とっととやめてしまいました。

 


息抜きではじめたのに、なんでゲームでストレスを感じないといけないのか?

って思いました。

好きな人は、好きなんでしょうがね。