弁護士に質問した私の日常の疑問

私の日常の疑問を、弁護士等の専門家に質問して、教えてもらったことを、自分の言葉に直して、簡単に自分なりに紹介(解説)しています。何か感想があれば、ご自由にコメントしてください。

借金をしている人に“高価な物”を貸していたら、それも差押えされて、もう二度と手元に返ってこない可能性が・・・!?自分が貸した物であって、借金をしている人の所有物ではないのに、なぜ差押えられる危険があるのか?

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「差押え」と聞くと、裁判所の執行官がいきなりズカズカと家に入り込んできて、

家に置いてある物に差押えの赤札をみだりにペタペタ貼っていくイメージがあります。

(ドラマとか映画でよく見る光景)

・・・まぁ、大体、現実と相違ないのですが。

 

 


でも、債務者(差押えを受ける人)の家に置いてある物が、

全部必ずしも債務者の所有物とはかぎらないのでは?

 

なのに、特に誰の物か調べずに赤札を貼っていき

差押えていく、っていうのは問題ないのか? 

 

と疑問に思ったので、弁護士さんに聞いてみました。

 

 


それで弁護士さんが言うには

動産を差押える場合に、

その差押えの対象となる物は

 

「債務者の占有する動産」

 

つまり、債務者本人が今現在手元に持っている物が対象となるので

 

もしも債務者に友人などがいて、その人が

債務者に、なにか物を貸していた場合に、

債権者が債務者に対して債権回収のための(動産の)差押えを実行すると

その貸していた物(債務者にとっては借りていた物)まで

差し押さえられてしまう可能性がある、、、、

と言っていました。

 


もっと分かりやすく、というと

差押えは、

債務者の所有物にしかできないわけではなく

債務者が占有している(今現在手元に持っている)他人の所有物にもできる、

ということです。

 


なので、もし自分の知り合いが、誰かから多額の借金している場合は

その知り合いに一時的であれ

あまり高価な物とか貸したりしない方がいいでしょう。

差し押さえられて、競売にかけられるなどして

もう手元にもどってこないかもしれません。

 


特に価値のある、

骨董品、絵画、宝石、アンティーク、ピアノなどの高級品はもちろん、

またはテレビやパソコンなども

場合によっては差し押さえられてしまうこともありますので、

これらの物は貸さないように注意しましょう。

 

 


でも、もしも、

借金とかありそうな人に

すでに、なにか高価な物とか貸してしまっていたとしても

あまりあわてて返してもらう必要はありません。

 


なぜなら、

動産に対して差押え(動産執行)がなされる場合

まず、債務者が債権者から裁判を起こされて

その裁判に債務者が負ける必要があるので

(でないと債権者は、差押えの申請ができない)

それまでの間に債務者から

貸していたものを返してもらえばいいからです。

 

 


でも、そもそも債務者の “動産” に対して

差押えをかけようと思う債権者は世の中では少ないでしょう。

 


なぜなら民事執行法に、差押禁止財産の目録があり

それを見れば分かるのですが

債務者の生活に最低限必要だと考えられる物は

ことごとく差押えがダメになっていて、

かなり差し押さえることのできる動産の種類が限定されています。

 


それに、たとえ差押えできた物があったとしても

それをそのまま債権者の所有物にすることができず

一度競売にかけて換金しないといけません。

つまり、誰かが差し押さえた物を買ってくれなければ

どうしようもないのです。

 

 


・・・・とにかく、動産を差し押さえるのは手間がかかるし

まったく効を奏さない可能性があるので

普通、債権者は

金の入っていそうな債務者の預金口座を探して

そこの預金を差押えようとします。

 


なので、債務者が、

たとえ裁判を起こされて負けたとしても

そのままいくつか家に

高価な物(借りた物も含む)をおきっぱなしにしておいても

それらが実際に

債権者に差し押さえられる可能性はかなり低いでしょう。

 

 


あと、最後に余談ですが

「債務者の占有する動産」が、動産差押えの対象になるということは

逆に考えれば

債務者が自分の差押えされたくない大切な(高価な)所有物を、

友人などに預けておけば

それは差押えの対象にはならず、

差押えを免れることができる、ということです。

 


まぁ、友人が債務者を裏切って

差押えを許可すれば、差押えできますがね。

 

 

 

*** おすすめの本 ***

 

 

知識ゼロからの国宝入門

知識ゼロからの国宝入門

 

 

 まぁ、“高価な物”と言いましたが、

国宝に匹敵する物を

もしかしたら自分が知らないうちに所有していて

それを人に貸してしまった、ということがないように

(ありえねーよ!)

どんな物が国宝に指定されているのか、

ザックリ知っておくことも必要かもしれません。

 


この本は、日本の国宝についてまったく知らない人にむけて、

国宝とはなんぞやを教えてくれます。

銀閣は国宝だけど、金閣は国宝ではなかった、なんて

この本読んではじめて知りましたよ。

そして、その理由が今の金閣

1950年に放火されて全焼して喪失したのちに

1955年に新しく建てられたものだから、ということみたいです。

あと200年くらい経たないと国宝にはならないみたいですねぇ。

 


まぁ、このように

国宝に興味のある人なら当然知っているような

常識的な知識くらいは

この本を読んで仕入れておいた方がいいと思います。