弁護士に質問した私の日常の疑問

私の日常の疑問を、弁護士等の専門家に質問して、教えてもらったことを、自分の言葉に直して、簡単に自分なりに紹介(解説)しています。

子供が線路内に勝手に入って、電車にはねられたら、その子供の親は鉄道会社に対して損害賠償請求できるのか?・・・え、返り討ちにあう?

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子供が線路内に入って遊んでいて、電車が来てはねられたら

その子供の親は鉄道会社に対して損害賠償を請求できるのか?

というのが今回の話ですね。

 


よく飛び込み自殺(人身事故)で電車を止めて

鉄道会社から遺族の身内が多額の損害の賠償を求められるという話を聞きますね。

 


しかし、その子供が、まだ判断力に乏しい年齢で

線路内に入って遊んでいてはねられたのであれば、

子供の遺族側(というか親)から、鉄道会社へ損害賠償請求できるのではないか?

と思って、ちょっと弁護士さんに聞いてみました。

 


まぁ事故で人が死ねば、その死んだ人にそれなりに落ち度があったとしても

遺族側はいくらか鉄道会社に対して賠償請求できてもおかしくはないですからねぇ。

普通の交通事故と同じで、人VS乗り物、ですからね。

人は保護されるはず、、、、

 


または、最悪でも、鉄道会社から多額の損害賠償請求をされたとしても

はねられた側の損害賠償請求と 相殺 されて

ほぼプラスマイナス0となり

一方的に鉄道会社からの損害賠償請求に応じなくてもよくなるのでは・・・?

 

 

 


それで、弁護士さんいわく

電車で子供をはねてしまった運転手が、どんなに注意しても

ひかざるをえなかった状況であり、

運転手に過失が無かった、という場合には

鉄道会社側は1円たりとも、

はねられて死んだ子供の遺族側(親)に賠償しなくともよい!

 


逆に小さな子供を線路内で遊ばせていた親には過失があるとみなされる

場合が多いでしょうから、

鉄道会社側からその子供の親に対して

一方的 に電車を止めたことに対する

損害賠償を請求されることになる、と言っていました。

(死体処理、電車が汚れる、ダイヤが乱れる、乗客に迷惑がかかる、などなど損害発生)

 


昔、実際に、認知症の人が線路内に入って電車にはねられた際に

その人の世話をしていた妻に対して、一方的に

損害賠償義務がある、とした判決が出たこともあるようで。。。

 

( ・・・判断能力がまだ十分ではない子供であれば、民法第712条

認知症などの認識能力を欠いている人であれば、民法第713条

賠償責任を負わなくてもいいということが明記されています。

そして民法第714条には、それらの責任無能力者に代わって

賠償責任を負わなければいけない人のことについて書かれています。 )

 

 

 


そもそも、レールの敷かれた線路内というのは

柵があろうとなかろうと

勝手に入ることは法律でちゃんと禁止しています。

刑罰だって定められています。(往来危険罪、鉄道営業法違反など)

そして、そのような法律を定めた上で

人が線路内にいないことを前提として、電車はいつも走っています。

 


そこへ子供とかが線路内で遊んでいたりするのが

突然電車の運転手の視界内に入ってきたりしても、

ちゃんと警笛を鳴らしたり、ブレーキをかけたりしていれば

運転手の過失は無かったということになり

鉄道会社側が賠償責任を負うことは一切ありません。

 


というか、

ほとんどの電車の人身事故のケースでは

鉄道会社が賠償責任を負うことなんてありません!!

物心つかない子供をはねようが関係ありません。

 

 


それで、はねられた子供が11~12歳以下の年齢であれば、その親が、

はねられたのが認知症の人であれば、その人を日常的に世話をしている人が、

代わりに鉄道会社から損害賠償請求されることになるのですが、

その損害賠償責任をなんとかして避けるためには

ちゃんと自分が、子供や認知症の人を

線路内に入らないように気をつけて見張っていましたので

自分には落ち度(過失)はありません!

と証明しなければいけないのです、が、、、、、、、

 


たとえば、誰か赤の他人が

子供や認知症の人を、親や世話をしている人がいない隙に

勝手に連れ出して

線路内に置き去りにして放置して、その結果電車にはねられてしまった、とかいう

その子供の親や、認知症の人の世話をしている人にとって

完全にどうしようもない

不可抗力な事態にでもならないかぎりは

賠償責任からは逃れられないでしょう。。。。

 

 


よって、まだ判断能力に乏しい子供・・・や、認知症の人が

勝手に線路内に入って電車にはねられたら、死んだとしても

その親・・・や、認知症の人の世話をしている人は

鉄道会社から 一方的に、特に反論する余地も無く

損害賠償責任を負わされることになります。

 


・・・・・・・

あと、今回の記事と関連して

電車に飛び込み自殺をしたら(子供や認知症の人以外の人が)

誰が賠償責任を負わなければいけないのか?

という、以前書いた記事もありますので、参考までにはっておきます。

 


 

 

おすすめの本

 

 

鉄道員裏物語―現役鉄道員が明かす鉄道の謎

鉄道員裏物語―現役鉄道員が明かす鉄道の謎

 

 

読みやすい本でした、あっという間に読み終わります。

 

やっぱり鉄道員といっても「人身事故」は、それなりにインパクトがあるようですね。

しかし、以前どこかの動画サイトで、電車の運転手の目の前で

走って飛び込み自殺された動画を見たことがあるが(もちろん日本のやつ)

はねた運転手のリアクションと対応がすごく落ち着いていたので

よくあることなのかなぁ、嫌な意味で慣れているなぁ、と思ったのですが

やっぱり内心動揺していたのかな?

 

あと、やっかいな客というのは、どこにでもいるもんだなぁ、と思った。

私が大学生時代に、夜の9時頃に、大学の授業が終わった後に

電車に乗って帰ってくる時に、変な中年ぐらいの男が

走行中の電車の運転席の方にある扉を

何度も蹴りまくって破壊しようとしていて

次の駅に停車した瞬間に、すぐに何人も駅員が乗り込んできて

みんなで、その男を取り押さえてドナドナ(連行)していったことがありました。

 

なので、実際に鉄道会社につとめて毎日働いている人達は、

もっといろいろな経験をしているんだろうな、と思います。